研究・大学

大学院生の1日のスケジュールとは? 基本の流れはこんな感じ

配属決まったけど何してるかさっぱり分からん...

大学の研究室に配属された後って何やってるか分からなくて不安ですよね。

そのため、今回の記事では大学の研究室で実際に行っていることを具体的に記事にしました。

ちなみにこれから書く研究室というのは、特に断りがない限り、私が所属していた有機化学の研究室について記載します。

基本的な一日の流れ

まず超ざっくりとした一日(平日)の過ごし方について、下記に示します。

  1. 6時〜6時20分 起床〜朝の準備
  2. 6時20分〜7時30分 移動・登校
  3. 7時30分〜8時30分 誰もいない実験室を開けて実験の準備を進める(場合によっては、実験を開始する)。
  4. 8時30〜10時 教授とのディスカッション・前日の結果報告と次の提案
  5. 10時〜12時 実験を進める
  6. 12時〜12時5分 昼休憩(場合によっては無し)
  7. 12時5分〜23時 実験を進める 実験データの取得
  8. 23時〜0時 教授への報告メール作成 翌日の実験準備進める
  9. 0時〜2時 移動・帰宅(場合によっては、研究室に泊まる)
  10. 2時〜2時30分、3時 就寝準備 就寝
  11. 1.に戻る

ざっくりとしましたが、こんな感じの一日を過ごしています。まあ、色々と思うことはあるかと思いますが...朝が早く夜が遅い!

ほとんど寝てませんよね。てか寝つけませんでしたからね(笑)。

実際のところ、個人差はあれど有機系の研究室は、似たような過ごし方をしていると思います。

しかし、私が所属していた場所は周りからインペルダウンと呼ばれるほどのブラック研究室でしたので特別な方です。

結構マジな実態としては、どの研究室も最低でも朝は、9時〜10時の段階で始まり、夜は21~22時頃までやっていたりするので、遅くなるのは仕方ないことかと思います。

ただ、私のように研究室に泊まるみたいな事は結構稀な方です。ちなみに私は、7日連続で研究室に寝泊まりしたことがあって、その時は流石に体が悲鳴を上げました(笑)。

週末の過ごし方

はい、と言うわけで平日のざっくりとした流れは、説明しましたので次は週末について話します。

え?土日って休みじゃないの?と思われるかも知れませんが、残念ながら休みになることは、ほぼありません。

ここも研究室によって個人差があるかも知れませんが、土曜日は報告会をやっていることが多いでしょう。

で日曜日は追加実験を行ったりなどなど...休む間もなく働きます。

まぁ、驚かれることも多いかと思われますが、日曜日はともかくとして土曜日は絶対あると思っておいた方が良いでしょう。

教授が生徒を罵倒するようなところでなく、運が良ければ日曜日は休めるはずです(笑)。

  1. 月〜金:普通に実験
  2. 土曜日:報告会・週報会 or 実験
  3. 日曜日:普通に実験 or 稀に休み

一年間の締めくくり 〜地獄へようこそ〜

と言うわけで、ざっくりとした1日の流れ・1週間の流れを説明させていただきました。

大学の研究室の流れは、大体そんな感じです。一年間は、そんな鬼畜な日々を過ごして時間が経つのを待つだけなのですが、

年末が近づきだすと待っているだけでは終わりません。

大学によって時期に差はありますが、年が明けた2~3月ごろには、卒論・修論(各自の研究内容)を発表する公聴会があります。

その時期が近づくとソワソワしだします(笑)。「あぁ、もうすぐやな」とか「あの教授来て欲しくないな」とか思うわけです。本当に嫌なので(笑)。

そのため、年末を迎える前に発表の準備を進める作業に入ります。

  1. 実験データの確認
  2. 発表スライドの作成・確認
  3. 発表練習・質疑応答の準備

などなど平常時の実験も並行して進める必要がありますので、半端じゃないくらい忙しくなります。

そして迎えた当日は、手汗びっしょりでマイクを持って登壇し、発表を行いますが、この時間ほど早く終わって欲しいと感じた時間はないですね(笑)。

「素人質問で恐縮ですが〜」みたいな質問はきませんが、とにかく詰めてくる人は徹底的に詰めてきます。そ

れを楽しんでるんですから、公聴会という名のアトラクションですよね(笑)。

とにかくこの地獄を乗り切れば、ようやく任務も終えて晴れて自由の身です。長かった..............。

報告会・週報会って?

上記の3つが大学院で学生が行う一年間の業務の流れになります。

それでは、ここからは細かい部分に焦点を当ててみましょう。

研究室で実験と聞くと比較的イメージがしやすいかと思われます(よくフラスコを持ってやってるアレです)。

しかし、週末に行う週報会って何してるの?って疑問を持たれる方もいる方が多いと思われますが、ざっくりまとめると以下のようになります。

  • 平日に何を行ったかを表を使ってまとめる(基本は、各自持参のPCで作成)。
  • 表には、行った反応・実験番号・試薬・簡単な考察を書き込む(エクセルの表を作るイメージ)
  • それを教授に報告して、次の提案を行う。
  • 運が悪ければ、教授からアドバイスをもらえる。

こんな感じです。ある意味1週間で一番(嫌な)目が覚める日ですね(笑)。

バイトの実態は?TAって何してるの?

とまぁ、こんな感じで大学院生は日々の研究業務と戦っているわけですが、こんなんじゃバイトする時間ないやんけ!

と思われる方も多いと思われますが、そうなんです(笑)。

まぁ、100%ありません!って断言はできませんが、学部時代のようにバイトを自由にやるという時間を確保することは難しくなってくるでしょう。

私の周りには、上手いこと空き時間を見つけてバイトをしている友人もいましたが、ほんの一握りだけです。

実際のとこ私も大学4年生までは、やっていましたが卒業前に辞めて修士時代は全くバイトはできませんでした。

じゃあ、どうやってお金は工面していたかと言いますと...TA(ティーチングアシスタント)ですね。

これなら研究業務で多忙な日々を送っている院生でもギリギリ何とかなります。

こちらも各大学によって差はあれど、時給1,500〜5,000円でやることが出来ますので、割と良いです。

一点不満なのが、1,500円は安すぎることですね。専門知識を必要とするなら、一律に5,000円でも良いのではないかと思います。割とマジで。

バイトは出来ませんがTAであるならば学内で出来て、移動時間もかからずに行えますので、これで娯楽に使うような金を確保できます。

私も担当教授のTAを受け持つことで、月に1~2.5万円ほど稼いでいました。

他の友人なんかは、5~7万円も稼いでる人がいましたね。単価上がるとそれも可能なのでしょう。

まとめ

以上が大学の研究室で行っている内容になります。まとめると

  • 平日は、朝(9~10時)から晩(21~22時)まで実験をやっている
  • 週末:土曜日は、報告会・週報会を行い、個人差はあるが日曜日も実験をしている。
  • バイトは、無理ではないが出来にくい環境。ただし、TAをすれば1〜7万円/月ほど稼げる。

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