配属された後で何聞けば良いかわかんねぇよ。どこが分からないのか分からん。
こんにちは、ヒイラギです。仕事でも研究でも始めたてと言うものは、何も分からない状態です。そんな時に何から始めれば良いか分からないと言うあなたへ!今日は、そんなお悩みを解決するための方法を教えたいと思います。
と言うわけでさっそく結論から言わせていただくと、
- いまやっている事は、なんでやっているのか?と先輩に質問する
- 使っている基本的な実験器具・試薬のことを調べる
- やっている実験の反応機構を調べる(特に電子の動きに注目)
です。一つずつ解説させていただきます。
まず一つ目のいまやっている事は、なんでやっているのか?と先輩に質問するについて:どうせなら皆さん、物事を教わるのであれば優秀な先輩から教わりたいと思いますよね? せっかくこれから教えてもらうのに相手が全然頼りない感じの人であれば自分の成長は見込めません。そんな時に優秀な先輩を見分けるための方法が、今回のいまやっている事は、なんでやっているのか?と先輩に質問すると言う方法です。もしこの質問を投げかけた時に、丁寧に理屈から分かりやすく教えてくれる方なら、まず優秀な人と見て間違いないでしょう。なぜなら優秀な方であれば、どんなタイミング・どんな些細な質問であっても丁寧に対応してくれるからです。逆に危険なのが、調べて考えてと言う感じでほったらかしにしてくる先輩です。まあ、当たり前ですがこういった方は、ダメですよね。こんなあからさまにダメな先輩のことは放っておいて、実は危険な先輩の特徴をご紹介します。
実は危険な先輩の特徴、それは今やっている実験作業をありのままに説明してくる先輩です。こう言った方は、めっちゃ危険です。なぜなら、自分がやっていることを本当に理解していないからです。自分がやっている実験は、何のためにやっているのか?それをやることで何を知りたいのか?根本的な研究テーマとどんな関係があるのか?ここを後輩にも分かりやすいように明確に説明できないと厳しいです。と言うかそんな先輩について行っては絶対にいけません。知らず知らずの内にあなたもただの作業だけを行っていく人になってしまうので、こういった先輩には、十分に注意してください。
それでは、二つ目の使っている基本的な実験器具・試薬のことを調べるについて:自分の使っているモノ・これから使うモノのことを調べることは、めっちゃ大切です!なぜなら安全の面からいっても、実験器具・試薬の働きを理屈で説明できるようにならないと本当に取り返しのつかない事故を引き起こす危険性があるからです。実際に過去にも油断して失明したなんて事例は、たくさんあります。なので、皆さんも最低限の知識は、頭に入れてから実験器具や試薬は扱うようにしましょう。具体的な例を下記に示します。
- 使う予定の有機溶媒の沸点を調べる。→大学内でよく使われるのが、メタノール・エタノール・クロロホルム・塩化メチレン・トルエン・酢酸エチル・DMF・IPA(2-プロパノール)・THF などなど
- 不活性ガスの違い(窒素とアルゴンは、どちらを使うのか?)→これについては、実験内容によって変わってくるので、先輩に聞いたほうが早い場合があります。
- 還元剤の使い分けについて(NaBH4、LAHなどは、何が違うの?)
- 酸化反応と還元反応の違いについて→C-H結合の数に注目
では、最後三つ目のやっている実験の反応機構を調べる(特に電子の動きに注目)について:これについては、前述した使っている基本的な実験器具・試薬のことを調べるとも絡んでくるのですが、やっぱり実験において理屈の根幹を成す部分である反応機構は、めっちゃ大切であるからです。ここを理解しておかいないと本当に実験の意味がわからなくなってしまいます。特に反応機構は、電子がどういった動きをすることで起こっているのかが見えてきますので、反応機構を勉強する際は、電子の動きに注目するようにしてみてください。ただ、一番手っ取り早いのは、いまやっている実験の反応の機構を調べることですが、他にも抑えておきたい反応機構について記しておきます。
- Br2・NBSを使った、臭素化の反応機構について
- ケトン(カルボニル基)の還元について
- クロスカップリング反応(特に鈴木・宮浦クロスカップリング)のサイクルについて
以上の3点です