安易に研究室を変えてはいけない理由をまとめました。
この記事は、こんな人にオススメ!
・大学院で研究室を変えるか迷っている
・正直今の研究室が嫌だ
私も大学院に進学する際に、研究室を変えようかと悩んだ時期があり、いろいろと細かく調べてみました。
しかしその結果、研究室を安易に変えるべきではないと言う結論になりましたので、今回はその理由をまとめてみました。
目次
また1からの学び直しについていけない
大学院に上がる際に研究室を変更するということは、環境だけでなく「研究テーマ」「教授」「周りのメンバー」「研究室の方向性」すべてが一気に変わってしまいます。
そのため、元いた研究室で学んだことが活かせる機会が非常に少なく、1からその研究室のルールに従って学び直す必要があります。
しかし、変更して入った先の同級生たちは、すでに1年ほど過ごしているため その研究室のルールが当たり前になっています。
そんな時にどっか分からないところから入ってきた同級生が後輩と同じレベルから教え直さないといけないとしたらどう思うでしょうか?
確かに親切に教えてくれる人も多いでしょうが、内心結構面倒臭くなることが多いです。
何より一から教えてもらう自分のメンタルが保たなくなります。
そのため、教えてもらっても身につくのが遅れて研究どころでは無くなってしまいます。
その結果、結局修士課程での2年間を無駄に過ごす結果になるため、研究室を変えるのは得策とは言えません。
変えて行った所属先で煙たがられる可能性が非常に高い
これは私の経験に基づく話ですが、私の研究室でも後輩に1人変えたいと言っている子がいました。
そしてその子は、迷った挙句に研究室を修士課程で違う場所に変えることを選びました。
変えた先の研究室というのは、実は私の知り合いも所属していたため、それとなく研究室メンバーが増える事についてどう思っているのか聞きに行きました。
するとその友人は「正直来て欲しくない」と言いました(笑)。
新しく後輩が増えるのなら、それが当たり前だし良いとの事でした。
しかし、今さら修士でしかも素人同然の子が来ても何もできる事なんてないそうなので、はっきり言って邪魔だそうです。
変えた先の研究室の学生はこれが本音なのでしょうね。こういう事態が起こってしまうと変えた本人も変更先の研究室にいづらくなってしまいます。
研究室メンバーから煙たがられても大丈夫という方は、変えるのをオススメしますが、そうでないなら安直な行動には出ない方が良いでしょう。
元いた研究室からの不満や文句が半端ない
最後三つ目の理由としては、これに耐えられるかどうかです(笑)。
時期にもよりますが、研究室を変えるというのは大体6〜8月におおよそ決まって、卒業の半年前(8〜9月)には、完全に決定します。
まぁ、研究室を変えるってこと自体がそもそもマイナスイメージですので、出来れば研究室メンバーや特に教授にはばれたくないですよね(笑)。
ですが、結局それは業務上の手続きが必要になってくるため教授には絶対バレます。で、輪っかが拡がるようにメンバーにもバレます。
そう言ったことを事前に知らせていける方なら、ここは大きな問題にはなりませんが、そうでない方ならバレた瞬間から無茶苦茶地獄です(笑)。
実際に先ほどの私の後輩も研究室を変えると言った時から明らかに教授の態度が一変しました。
研究の報告もまともに聞いてくれない上に、実験も満足に出来ない。
周りの研究室メンバーも大人として振る舞ってはくれていましたが、あまり良い気分はしないものです(私も実際そうでした)。
そんな研究もまともに出来ない期間が半年も続くと貯めた経験値が全てパーでただ歳のとった学部生の状態に戻ってしまいます。
しかも周りからの不満付きで.....そんな状態で研究室を変えても何も得るものはありませんので、それなら元いた研究室で頑張る方がよっぽどタメになります。
それでもどうしても変えたい!こんな人なら研究室を変えるのがオススメ!
でもやっぱり研究室を変えたいと思っている方は止めはしませんが、なぜ変えたいのか理由を明確に持つことをオススメします。
なぜなら理由が無いと同じ失敗をもう一度繰り返してしまうからです。
下に研究室を変えようと思っている方のために、「変えてもやっていける人の特徴」と「変えてもやっていけない人の特徴」をまとめましたので参考にして見てください。
変えてもやっていける人の特徴
- 明確に変えたいと思っている理由を2つ以上持ってる
- 変える先の研究内容について、十分理解している
- 変える先の研究室が出版した論文を3報以上読んで内容を人に説明できる
- なぜその研究室に変えたいかを説明できる
変えてもやっていけない人の特徴
- ただ単に今の研究室が面白くないと感じている
- ブラック研究室が嫌だと思っている
- 何の研究をやりたいか明確ではない(単に高分子やりたい・遷移金属学びたい程度の理由もダメ)
- 周りに自信を持って変えると言えない
こんな感じです。何はどうあれ理由を明確に持っておくとそれが信念となって心を支えてくれますので、必ず理由は持っておくようにしてください。
まとめ
いかがでしたか?今回は、修士課程で研究室を変えるか迷っている方のために、変えてはいけない理由をご紹介しました。まとめると
- 変えても学び直すのに時間がかかって無駄になる
- 変えても変えた先の研究室メンバーからは、嫌がられる。
- 元いた研究室からも不満がぶつけられる
- もし本当に変えたいなら理由を明確にし、人に説明できること
です。安易に変えようとしている方は、一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょう?