こんにちは、ヒイラギです。大学で初めて研究室に配属された時って言うのは、なかなか大変ですよね?そもそも何から始めれば良いのか分からない事が多いと思います。と言うことで今回は、いざ実験を始める前にやってはいけない事3選をご紹介していきます。これから紹介するものは、実験慣れしている人もやってしまうミスだったり、実際に私が過去にやってしまったミスなので参考になると思います。
それでは、さっそく結論から言わせていただくと、
- 使う試薬・実験器具を前日に準備しない
- 試薬の入れる量を計算した式をノートに記録しない
- 計算した式の結果を人に確認してもらわない
この3点が最も注意すべきポイントになります。本当に基本中の基本のように聞こえるかも知れませんが、意外にみんなやってしまうミスでもあります。それでは、次からは具体的に解説していきます。
まず一つ目の使う試薬・実験器具を前日に準備しないについて:実験研究・仕事・日常にも共通して言える事ですが、すべての物事は、準備が最重要事項なんですね。例えば、あなたがもし1週間後、友人4~5人で旅行に出かける約束をしたとします。そんな時に、ただ1週間ボーッと構えて過ごす人はいませんよね?旅行先の情報収集・穴場スポット探し・美味しいお店をリサーチ・どう行けば道中退屈しないか?・何時に行けば間に合うのか?どんな計画を立てたら楽しくなるかを考えるのも良いでしょう。要は、「誰だって万全の状態で準備を整える」と言う事です。だってそれが楽しみなんですから。それと同じように実験でも万全の状態で準備することが大切なのです。これをやるとやるとやらないとでは、実験の質とスピードに天と地ほどの差が生まれてしまいますので、皆さんも実験を始める際は、必ず準備を徹底するようにしてください。ちなみに具体的にどんな準備をすれば良いかと言うと
- 使う試薬は、すべて揃っているか?(量が足りないことにも注意。その場合は、即座に発注すること)
- 試薬の入れる量は計算してあるか?
- 実験器具は、他の人と被らないように選定できているか?
- 使う器具は、きちんと洗ってあるか?
- 実験を始める前に頭の中でシミュレーションできているか?
この5点に気をつけて準備してみてください。
それでは、二つ目の試薬の入れる量を計算した式をノートに記録しないについて:これは、本当に実験を何回もやってきた人ほどやってしまうミスです。と言うよりこの段階では、これをミスだと気づいている人はいなくて、後から入れる量を間違った時にどこで間違ったか分からなくなってしまうんですね。何かの裏紙にささっと計算し、結果だけを記録する。マジでやめた方が良いです。私も恥ずかしながらこれをやっていた時期があり、ミスに気づきその実験を最初からやり直した経験があります。計算式を書くのが面倒で、その過程を省けば速くなっているように感じるかも知れませんが、はっきり言ってそんな速くなってませんでした。むしろ雑になってしまってるだけです。実験化学では、何よりミス気づいてその対策を立てることが重要ですので、実験を始める前には試薬の入れる量を計算した式をノートに記録するようにしましょう。
それでは、最後の計算した式の結果を人に確認してもらわないについて:これは、前述した試薬の入れる量を計算した式をノートに記録しないについて絡んでくるのですが、これも本当にやめた方が良いです。人間は間違うもの!これを前提に実験は進めてください。私もよく昔は、速く家に帰りた過ぎて適当にパパッとやった計算で実験を進めて行った結果、間違った当量を入れていることに後から気づいてしまい、結局大幅な時間ロスをした経験があります。簡単な計算だから大丈夫!そう思ってる時ほど赤信号です。間違った進め方をしている自分に気づいてください!私のようにならないで!結局実験っていうのは、地道に一つずつ確認して行ったほうが早く終わるんです。それを踏まえた上で今後は、適切な進め方でできるようにしましょう。
まとめ:と言うわけで今回は、実験を始める前にやってはいけない事3選をご紹介させていただきました。振り返ると
使う試薬・実験器具を前日に準備しない
試薬の入れる量を計算した式をノートに記録しない
計算した式の結果を人に確認してもらわない
の三つを守って実験を進めるようにしてください。